ペルー旅行の計画を立てる際、多くの方が真っ先に不安に感じるのが「高山病(現地ではソローチェと呼ばれます)」ではないでしょうか。
憧れのマチュピチュ遺跡や、カラフルな民族衣装が行き交うクスコの街並み。これらの素晴らしい絶景は、富士山の頂上に近いような高い標高に位置しています。そのため、何の対策もせずに訪れると、頭痛や吐き気でベッドから起き上がれなくなることも少なくありません。
しかし、必要以上に恐れることはありません!正しい知識を持ち、現地での過ごし方のルールをしっかりと守れば、高山病のリスクは大幅に下げることができます。この記事では、ペルー旅行を安全で快適なものにするための、具体的な高山病対策を徹底解説します。
目次
- なぜペルー旅行で高山病対策が必要なの?
- 絶対に守りたい!高山病を予防する3つの鉄則
- もし症状が出てしまったら?現地の対処法
なぜペルー旅行で高山病になるの?
高山病は、標高が高くなるにつれて気圧が下がり、空気中の酸素濃度が薄くなることで体が酸欠状態になり起こります。主に頭痛、めまい、息切れ、吐き気、睡眠障害といった症状が現れます。
主要観光地の標高をチェック
まずは、ご自身が訪れる予定の場所がどのくらいの標高なのかを把握しておきましょう。
- リマ(首都): 約150m(海抜とほぼ同じため問題ありません)
- マチュピチュ遺跡: 約2,400m(高山病の症状が出始めるボーダーラインですが、比較的軽症で済むことが多いです)
- クスコ: 約3,400m(富士山の8合目相当。ここで高山病にかかる旅行者が最も多いです)
- チチカカ湖(プーノ): 約3,800m(富士山の山頂以上の高さ。十分な警戒と順応が必要です)
絶対に守りたい!高山病を予防する3つの鉄則
高山病を防ぐ最大の鍵は、「体を少しずつ薄い空気に慣れさせる(高地順応)」ことです。以下の鉄則は、年齢や体力に関わらず必ず守るようにしてください。

1. 到着初日は「何もしない」が正解
クスコなどの高地都市に到着した初日は、どんなに元気でも絶対に無理をしてはいけません。
- 走ったり、重い荷物を持って階段を登ったりするのは厳禁です。すべての動作を普段の半分のスピードで行うイメージで動きましょう。
- 初日は観光の予定を入れず、ホテルで横になって休むか、平坦な道をゆっくりと短時間散策する程度にとどめてください。
2. 水分補給と食事のコントロール
高地では空気が乾燥しており、知らないうちに水分が失われます。
- こまめな水分補給: 喉が渇く前に、ミネラルウォーターをたっぷり飲みましょう。1日に2〜3リットルを目安にしてください。アンデス地方で古くから飲まれている「コカ茶(マテ・デ・コカ)」も、血行を良くし高山病予防に効果があると言われています。
- 食事は腹八分目: 高地では胃腸の消化能力が著しく低下します。脂っこい食事は避け、消化の良い温かいスープなどを腹八分目に抑えましょう。
- アルコールとタバコはNG: 呼吸を浅くし、脱水を招くアルコールやタバコは、高地に体が慣れるまでは絶対に控えてください。
もし症状が出てしまったら?現地の対処法
どんなに気をつけていても、体質やその日の体調によっては症状が出てしまうことがあります。焦らず、以下の対処を行いましょう。
ホテルや薬局でできる対策
- ソローチェピルの服用: ペルーの薬局(Inkafarmaなど)では、「Sorojchi Pills(ソローチェピル)」という高山病の薬が処方箋なしで買えます。頭痛や吐き気を和らげる効果があります。
- 酸素の吸入: クスコ周辺の多くのホテルには、無料で利用できる酸素ボンベが常備されています。フロントにお願いして、10〜15分ほど酸素を吸わせてもらうだけで、驚くほど体が楽になります。
- 標高を下げる: 症状が重く、どうしても改善しない場合の最も確実な治療法は「標高の低い場所へ移動すること」です。クスコで体調を崩した場合は、より標高の低いマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)やウルバンバの谷(聖なる谷)へ早めに移動するのも一つの手です。
まとめ
高山病は、誰にでも起こり得る生理現象です。「自分は体力があるから大丈夫」という過信は禁物ですが、逆に「絶対に高山病になったらどうしよう」と不安になりすぎることも、精神的なストレスとなって良くありません。
「初日はゆっくり休む」「水分をたくさん摂る」「暴飲暴食をしない」という基本ルールをしっかりと守れば、あなたの体は自然とアンデスの空気に順応してくれます。万全の対策で体調を整え、一生の思い出に残るペルーの壮大な絶景を存分に味わってきてくださいね!

