一生に一度は訪れたい憧れの国、ペルー。マチュピチュ遺跡や美味しいペルー料理など魅力が尽きない国ですが、地球の裏側にある南米大陸は、良くも悪くも「日本の常識が全く通用しない」場所でもあります。
「知らなかった!」では済まされないトラブルに巻き込まれたり、現地の文化を無意識にマナー違反してしまったりするのは、せっかくの旅行中避けたいですよね。
この記事では、ペルーのガイドブックの端っこに小さく書かれているけれど、実はめちゃくちゃ重要な「知らないと危ない現地の文化・習慣・ルール」をプロの視点から分かりやすく解説します。出発前にしっかり予習して、スマートで安全なペルー旅行を実現させましょう!
目次
- 日本の常識は捨てて!水回りと写真撮影の暗黙ルール
- 知らずにやると大失敗!お金と買い物に潜む落とし穴
- 法律違反になるかも!?絶対に日本へ持ち帰ってはいけない物
日本の常識は捨てて!水回りと写真撮影の暗黙ルール
まずは、毎日のように直面する生活習慣や、観光地でのコミュニケーションにおける注意点です。
トイレ事情:使用済みの紙は絶対に流さない!
ペルー(ひいては南米全般)で最も日本人が戸惑うのがトイレの習慣です。
- 配管が非常に細い: ペルーの下水設備は水圧が弱く配管が細いため、トイレットペーパーを便器に流すと100%の確率で詰まります。 高級ホテルであっても例外ではありません。
- どうすればいいの?: 便器の横には必ず「大きなゴミ箱」が設置されています。使用済みのトイレットペーパーは、便器ではなく必ずそのゴミ箱に捨ててください。最初は抵抗があるかもしれませんが、郷に入っては郷に従えの最重要ルールです。
写真撮影の罠:無断撮影は金銭トラブルの元
クスコの街中や観光地では、カラフルな民族衣装を着て、可愛らしいアルパカやリャマを連れた地元の女性たちをよく見かけます。「わあ、ペルーらしい!」と無断でカメラを向けるのは絶対にNGです。

- 写真はビジネス: 彼女たちは観光客と一緒に写真を撮り、チップ(プロピーナ)をもらうことを仕事としています。勝手に撮影すると、後から強い口調でお金を要求され、トラブルになるケースが多発しています。
- 正しい手順: 写真を撮りたい場合は、必ずカメラを指差して笑顔で許可を取り、「クアント・クエスタ?(いくらですか?)」と先に金額を確認してから撮影を楽しみましょう。(相場は1〜2ソル程度です)
知らずにやると大失敗!お金と買い物に潜む落とし穴
次にお金に関する注意点です。ペルーの通貨は「ソル(Sol)」ですが、日本と同じ感覚でお金を使おうとすると痛い目を見ることがあります。
高額紙幣は嫌がられる&お釣りが出ない
ペルーでは、スーパーマーケットや高級レストラン以外のローカルなお店(個人商店や市場、タクシーなど)で、100ソルや50ソルといった高額紙幣を出すと、ほぼ確実に「お釣りがない(No hay sencillo)」と受け取りを拒否されます。
- 対策: 両替所ではなるべく20ソル以下の細かい紙幣で受け取るようにリクエストしましょう。高額紙幣を手にしてしまった場合は、大きなスーパーやチェーンの薬局などで水などを買い、意図的に崩しておくことが快適に街歩きをするコツです。
偽札の存在に注意!
悲しいことですが、ペルーでは精巧な偽札が日常的に出回っています。
- チェックの習慣: 現地の人々は、お釣りをもらった際に必ずお札を透かして見たり、手触りを確かめたりします。私たち観光客も、怪しいお札(極端に古い、透かしがない等)を渡されたら、遠慮せずに「別のお札に替えて(カンビオ・ポル・ファボール)」と伝えましょう。
法律違反になるかも!?絶対に日本へ持ち帰ってはいけない物
最後に、知らなかったでは済まされない、法律に関わる非常に重要なルールです。
コカ茶・コカの葉は「日本持ち込み厳禁」
ペルーの高山地帯(クスコやマチュピチュなど)に行くと、高山病予防として「コカ茶(マテ・デ・コカ)」や、そのまま噛むための「コカの葉」がホテルやレストランで当たり前のように提供されています。スーパーではコカキャンディも売られています。

ペルー国内において、これらは神聖な植物であり合法です。現地で飲んだり食べたりする分には全く問題ありません。
しかし、これらを日本へ持ち帰ることは「麻薬及び向精神薬取締法違反」となり、犯罪になります。
- ティーバッグや飴もNG: 「お茶や飴に加工されているから大丈夫だろう」と軽い気持ちでお土産として持ち帰り、日本の空港の税関で逮捕・没収されるケースが過去に何度も起きています。
- 注意喚起: コカ関連の製品はペルー国内で楽しむだけにとどめ、絶対に日本行きのスーツケースには入れないよう、グループ旅行の場合はメンバー全員で共有しておきましょう。
まとめ
「トイレの紙は流さない」「勝手に写真を撮らない」「細かいお金を持ち歩く」「コカの葉は持ち帰らない」。
日本の便利で安全な生活からすると驚くような習慣ばかりかもしれませんが、これらの背景にはペルーのインフラ事情や、長い歴史の中で培われた独自の文化があります。
ルールを知らないと「危ない・怖い」と感じてしまいますが、事前に知って対策しておけば何も恐れることはありません!郷に入っては郷に従う心を持ち、ぜひペルーの奥深い文化を肌で感じながら、素晴らしい旅の思い出を作ってくださいね。

